種なしイチゴをつくる仕事

おいどんは研究が大好き。
だから、種なしイチゴをつくるアルバイトに応募した。

おいどんは、履歴書を書いて面接会場に向かった。

担当の人に履歴書を渡したら、内容を見もせず突然ビリッと破り捨てた。

「採用!」

え?と思った瞬間、ドンッと背中を押され、台の上に大量のイチゴが置かれた部屋に閉じ込められた。

「おいおまえ!イチゴの種を取り除くのだ!報酬は種1個につき0.5円だ、分かったか!」

個体差はあるが、イチゴ1個に約200個の種が付いている。
それを細い針で、一つ一つを取り除く大変な作業だ。

「おいおまえ!イチゴに傷つけたらヤバイからな!」

傷をつけないよう、丁寧に作業をしなければならず、1個のイチゴの種を全部取り除くのに、10分はかかりそうだ。
他の作業員は黙々と種をとっている。私語はご法度のようだ。

種を完全に取り除いたイチゴは、検査台の上に乗せ、次のいちごの種を取り除く。
しばらくすると、検査員が検査台のイチゴをチェックしに来る。

「コンプリート!」

この、コンプリートの声がかかって初めて、種を取り除いた報酬がカウントされる。

逆に、検査台の上に乗せたイチゴに傷ついていたりすると

「インコンプリート!」

インコンプリートの声がかかり、そのイチゴはハンマーで潰される。

500個連続でコンプリートが出たら、500個分の種の報酬が100倍に跳ね上がる。
1個につき種が200個あった場合、
200×0.5円×500個の100倍、つまり500万円にもなるのだ。

だが、ベテランの作業員でも495個目位で失敗するそうで、
未だ一人も達成していないらしい。

精神的にかなり過酷な労働だった。

おいどんは、種取りの辞めてしまったが、8年イチゴの種を取り除く仕事をしていた。しかし、未だにそのイチゴがどこに出荷されているのか分からない。

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種なしイチゴをつくる仕事” に対して 2 件のコメントがあります

  1. たかはし より:

    ジャムじゃね?もしくは、離乳食

    1. 都会汁 より:

      入れ歯の人でも安心して食べられるから、老人向けかもしれない。

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